SNS動画の振り返り、再生数の順位だけで終わっていませんか

SNSマーケティング

ReGoLith編集部 

同じ長さの動画絵コンテを並べ、視聴者維持率の変化を虫眼鏡で確認する線画

再生数の順位だけでは、次の編集が決まらない

今週の動画を再生数順に並べると、よく見られた一本と、伸びなかった一本がわかります。ただ、その差だけを見て「冒頭が悪かった」「長すぎた」と決めるのは早いかもしれません。扱うテーマ、動画の長さ、投稿からの日数、広告の有無が違えば、数字の比較条件も変わるからです。

SNSの振り返りでは、順位をつけた後に「何を確かめたい比較なのか」を一つ決めます。動画の入り方を見直したいなら、できるだけ似た内容・長さの投稿を選ぶ。商品への関心を知りたいなら、再生数と、その後の具体的な反応を分けて見る。この順番にすると、次に直す箇所を話し合いやすくなります。

まずは同じ媒体、近い長さの動画を並べる

15秒の商品紹介と、3分の使い方解説を、最後まで見られた割合だけで評価すると、違う役割の動画を同じ物差しで測ることになります。長い説明を必要とする人に届いたかと、短く見終わったかは、分けて考えたい点です。

YouTubeの公式ヘルプでは、視聴者維持率について、長さが同程度の動画との比較が案内されています。これはYouTubeの機能説明であり、他のSNSで同じ画面や集計条件が使えるという意味ではありません。各媒体で確認できる指標を使い、まずは同じ媒体内で、目的と長さが近い投稿を選んでください。

投稿後の経過時間もそろえます。昨日出した動画と、先月から見られ続けている動画の累計値を、そのまま制作の良し悪しに結びつけないためです。たとえば公開後一週間の値を残すなど、チームで見返す時点を決めておきます。

数字が変わった場所で、実際の映像を止める

視聴者維持率のグラフを確認できる場合は、下がった位置と動画の場面を照らし合わせます。その直前に話題が変わったのか、文字が増えたのか、同じ説明が続いたのか。まず「画面で何が起きているか」を記録し、その後に理由の仮説を置きます。

YouTubeでは、グラフの谷は視聴の停止やスキップ、山は繰り返しの視聴や共有などに関係すると説明されています。また、内容がわかりにくくて見直された可能性も示されています。山があれば必ず好評、谷があれば必ず退屈だった、と一つの理由に決めつけないことが大切です。

十分なデータがない、必要な項目が表示されない場合は、無理に原因を作りません。コメントに出た疑問や、内容を初めて見る人の感想を補助材料にします。その感想も視聴者全体の意見ではなく、次に試す案を考えるための情報として扱います。

次の一本では、変更を一つに絞ってみる

仮に、商品の使い方を紹介する動画で、説明に入る前の挨拶が長いと感じたとします。次は冒頭に使用場面を置き、挨拶を短くする案を試します。このとき、同時にテーマ、出演者、尺、投稿時刻まで全部変えると、結果が違っても何が影響したかを考えにくくなります。

完全に同じ条件で投稿するのは難しいため、これは厳密な実験ではありません。それでも「今回変えた点」と「それ以外で違った条件」をメモしておけば、翌週の振り返りで説明ができます。一本の結果で勝ちパターンと決めず、近い題材でも同じ傾向が見えるか確かめましょう。

見続けられたことと、仕事につながったことを分ける

最後まで見られても、商品名や利用条件が伝わっていなければ、目的に合わない場合があります。反対に、再生数が多くなくても、具体的な相談が届いた動画には別の価値があるかもしれません。何を成果とするかは、投稿の目的に合わせて決めます。

プロフィールへの移動やリンクのクリックは、問い合わせや予約の完了とは別の段階です。計測できる範囲を明記し、動画だけが成果の原因だったとは断定しません。

振り返りのメモは、「比較した投稿」「確認できた違い」「考えられる理由」「次に変える一箇所」の四つで十分です。再生数を眺めて終わるのではなく、次の撮影や編集に渡せる具体的な指示を残してみてください。

参考資料

参照確認日:2026-10-24

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