ReGoLith編集部

次のお客様が来たとき、席の準備は終わっていますか
施術は予定どおりに終わったのに、会計や片付けの途中で次のお客様が来店する。そんな日が続くなら、スタッフの動きだけでなく、予約枠に含めている時間を確認してみてください。メニューに書かれた「60分」と、次のお客様を迎えられるまでの時間が、店内で同じ意味になっていないかもしれません。
予約表を細かく埋める前に、来店から次の席の準備までを一度つなげて見る。今回は、そのための時間の測り方と、枠を変更するときの手順を提案します。
施術の前後を、別々に測る
まず一週間、確認したいメニューを一つ選びます。全メニューを同時に調べる必要はありません。来店、施術開始、施術終了、お見送り、次の受け入れ準備完了の時刻を、無理のない範囲で記録します。お客様の氏名を別の表に転記する必要はなく、集計に使う番号と時間だけでも確認できます。
初回来店では説明が長くなるのか、会計時に次回予約を取る時間が必要なのか、タオル交換が終わるまで席を使えないのか。どの工程に時間がかかっているかを見ると、単に「施術が遅い」と捉えるよりも、変更する場所を絞れます。
スタッフを急がせる評価表にはせず、初回と再来、追加メニューの有無など、条件を分けて見てください。たまたま最も早かった一件を、標準の所要時間にするのは避けたいところです。
60分の施術を、60分枠に入れられるとは限らない
仮に、施術60分、会計と次回予約に5分、清掃と備品の準備に10分かかるメニューがあるとします。一人の担当者が順番にすべてを行うなら、次のお客様を迎えるまで75分を使います。これは説明のための仮定で、どのサロンにも75分枠を勧めるものではありません。
受付が会計を担当できる場合や、別の席で次のお客様を迎えられる場合は、重ねられる工程もあります。ただし、スタッフが空いていることと、席や機器が空いていることは別です。担当者、席、共用機器のどれが次の予約を止めているのかを確認します。
店頭の案内では、お客様が滞在する目安と、お店側が準備に使う時間も区別します。予約枠を延ばしたからといって、施術そのものが長くなったように伝えないことが大切です。
予約システムには、実際の運用を写す
準備時間が必要とわかったら、利用している予約システムで、施術後の時間を予約不可にできるか確かめます。Squareの公式ヘルプには、ブロック時間が設定された予約で「時間延長をブロック」を扱う説明があります。利用中のサービスでも、似た設定があるかを管理画面やヘルプで確認してください。
機能が見つからなければ、所要時間に含める方法や、手動で予約不可の時間を設ける方法を検討します。電話予約だけがその時間に入ってしまわないよう、店内で使う予約表にも同じルールを反映します。設定変更後は、実際の予約画面で次に選べる時刻を確認しておきましょう。
なお、すでに入っている予約を自動で動かす前提にはしません。変更日を決め、既存予約と新しい枠が混在する期間の扱いを、受付と施術担当で共有します。
枠を広げたあとに、確かめること
まず対象メニューを絞って試し、次のお客様を待たせた回数、準備が終わらないまま始めた回数、予約を受けられなかった場面を記録します。枠に余白を作るほどよい、とは限りません。待ち時間が変わらなければ、初回の説明や共用機器の使い方など、別の工程も見直します。
反対に、準備が毎回大きく余るなら、どの条件で余るのかを確認して調整します。予約枠の長さは、気合いや経験だけで固定するより、実際に必要だった時間をもとに少しずつ直すほうが、スタッフにも説明しやすくなります。
次の営業日からできるのは、よく予約されるメニューを一つ選び、「施術終了」と「次の受け入れ準備完了」の二つの時刻を残すことです。その差を見てから、予約枠を変えるか、片付けの分担を変えるかを決めてみてください。
参考資料
参照確認日:2026-10-27